今回のお話は、恋愛に限らず結婚生活においても通用するお話になると思います。好きな人と出来るだけ一緒にいたいと願うなら…あまり相手のことを知らない方が…良いのかもしれませんね。個人的な感覚からお話させていただきましたが、この話については多くの著名人の方々も、あらゆるところで話されていることでもあります。
好きになった人のことは何でも知りたいと思う気持ちは分かりますよ。私だって一般的な感情を持っている人間ですので、人並みの欲求はあります。好きな人や気になる人が出来たら…その人のことを出来るだけ知りたくなりますもの。なぜなのでしょうね、相手を知ることによって近い存在になれたような気がするからなのでしょうか…。
それとも、自分が好きな人に自分の全てを知ってもらいたいと思う気持ちの反動なのでしょうかね…。好きになった人のことを知りたくなるのは…もちろん、個々に理由が違ってくるかとは思いますが、最も多くの感情としては…やはり、好きな人のことをたくさん知ることによって、近い存在になれたような気がするからなのではないかと思いますよ、個人的には。
しかし、相手と近くなったと感じることができても、必ずしもそれが恋愛関係において“正解”であるとは言い難いことも事実であるのです。あまりに相手のことを知ってしまうことで、相手に対する“興味”や“感心”が減ってしまうからだと言われています。ケンカして別れを決断したカップルや夫婦の中には、「あなたがどういう人なのかわかったよ」とのセリフが結構な頻度で登場してくると言うのも、今回のお話を聞いていただければ納得されるのではないでしょうか?…勘の良い方はすでにお察しいただいているかと思いますが、そうです。
“別れのきっかけ、そして決断は…相手のことを理解してしまった時”であることが多いのです。どんなにケンカをしても、泣かされても…「あなたって本当に分からない」と言っている関係の方が…以外と長続きすると言われています。恋愛も結婚も、育った環境も人生から受けた感情も全く異なる人間同士が“共有”の時間を過ごすことであります。
多くの人はその環境に“癒し”を求めてしまいがちですが…癒される環境と言うのは、“すべてを許せる人との空間”であったり、“自分の全てを理解してくれている人との空間”であるとは思いますが、そこまで理解しあって許しあえる関係は、肉親であってもそうそうないものです。もしかしたら“絶対的な癒しの空間を作ってくれる他人”というのは存在しないのではないかと…思ってしまいますね。
その存在するかどうかも分からない“癒し”を求めてしまうことで、理想と現実の違いに悩まされてしまうのではないでしょうか?相手を全て知ることも理解することも、ほぼ不可能なことなのです。ある程度のことは把握していても、あまり相手のことを詮索したりせず、知らない部分も置いておくことが…永遠のカップル・夫婦でいられる秘訣ではないかと…最近、真剣に思うことがあります。私はまだこの答えに結論つけてはいませんが、ほぼ断定しても良いと思っています。
いかがでしたでしょうか?…今回のお話が、皆さんの恋愛生活や結婚生活に、少しでも参考になれば嬉しいですね。