こんなご時世ですから、そこら中でお金のトラブルに巻き込まれたり、飲み込まれたりしてしまう方はたくさんいらっしゃるかと思いますが…同棲中の彼氏がそのトラブルの当事者だとしたら…本当に悩んでしまうことでしょう。彼女の恋人に起こった悲劇とは…“給料差押え”です。この言葉を聞いてピンと来られた方も少なくないかとは思いますが、どのようなことだかさっぱりわからない方もいらっしゃるかもしれなにので、ご説明させていただきましょう。給料を差押えできるのは…“国”です。そうです、税金滞納者が再三の警告を無視して支払いを行わなかった場合…国は強制的に滞納者の給料を差押えすることが出来るのです。こんなことって本当にあるのだと驚いたことがあります。私の若い友人が、彼氏の相談を持ってきました。私は噂には聞いたことがあっても、実際に自分や自分の周りの人間で、彼女が持ってきた相談事の当事者になった人はいませんでしたので、あくまでも“噂”として知っていたことが…目の前に“知り合いのトラブル”として飛び込んできたのですから、あの時、彼女の言葉を聞いて、「へ!?」と、目が点になって頭が一瞬真っ白になった時の感覚が今でも忘れられません。彼氏が給料差押えになってしまった相談者は、同棲生活もこの先も不安で仕方ないと泣きついてきました。相談者も恋人もまだ若いので、この先いくらでも立て直しは出来ますが…差押え通告も無視するような人では、ちょっと付き合いを考え直した方がいいのではないかとアドバイスをしました。
分割払いを申請し、きちんと完済する姿勢が見えるなら、一緒に頑張っていくことも1つの選択肢ではありますが…これは相手がよほど改心しない限り、このようなことは延々と繰り返され…そのうち消費者金融からも追いかけられるような人生になってしまいかねませんからね…。普通に1カ月20万円くらいの収入がある場合、年間にして約12万円前後の税金が発生します。この税金を1年、2年、3年と滞納してしまえば…延滞金もついて40万以上の支払いをしなければならなくなります。知り合いに65万円の税金支払い義務が発生した人がいますが、急いで市役所に行き、分割払いで和解した話を聞いたことがあります。国も鬼ではないので、税金滞納者には再三の通達をし、それでも支払いのない人には“差押え予告書”を発送し…それすらも無視した場合に給料差押えを実行するそうです。こうなってしまっては生活もできないでしょう。税金を何年も滞納するような人に貯金があるとも考えにくいですからね。立て直しが出来るかどうかの見極めは、決して妥協せず、同情せず、きちんとした線引きをすることが大切です。自分の人生、相手の怠惰に振り回されることほど空しい人生はありませんからね。
キツイ言い方ではありますが、いくら恋は盲目と言いましても…現実を見据えることも決して忘れないようにしていきましょう!最近は本当に不景気であるということと、税金に対しての感覚が薄れてしまっている方が急増しているせいか、日本国民であるならば必ず支払いをしなければいけないという義務を無視してしまっている現状があるそうです。どんなに自分の金銭感覚がしっかりしていようとも、相手がどうしようもない感覚の持ち主であるならば…お別れを選択しましょう。