恋愛は楽しいばかりではありません。一歩間違えれば…恐ろしい恋愛感情に憑りつかれてしまったり、そんな感情になった相手に巻き込まれてしまう危険性もあるので…十分に気を付けて頂きたいと思います。そもそも恋愛とは、自ら作り出した脳内麻薬物質による幻覚ではありますが、「楽しい」「嬉しい」「ドキドキする」等、恋愛特有の激しい感情に対して中毒症状を出してしまう方は実在します。これが“恋愛依存症”の方です。一般的に恋愛依存症とは、常に恋人がいなければ生きていけない、決して一人では生きていけない…このような人を指していることが多いかと思いますが、まぁ、それが間違っているということでもないのですけれど…根本的な要因は、恋愛で得られる頃が出来る脳内麻薬物質を味わいたいということなのではないかと思います。想っている相手を考えれば感える程、思えば思う程、相手が今何をしているのか?どこにいるのか?誰といるのか?気になって仕方なくなってしまう女性は多いですよね?ただ、考えすぎて「もしかしたら誰か他の女性といるのではないか?」等と、どんどん妄想がエスカレート+混同してしまい…相手を待ち伏せしたり、相手を尾行したり、必要以上どころか、狂ったように電話・メール攻撃を延々繰り返してしまったり、妄想が生み出した嫉妬に精神を乗っ取られないように気をつけましょう。そこまで行ってしまうと、想っている人が女性と会話しているのを見るだけで嫉妬の炎を燃やしてしまうような面倒くさい相手になってしまいますよ。また、相手の行動に規制をかける“束縛”もいけませんね。
「自分だけを見ていてほしい」というような気持ちから束縛の心が芽生えてしまうのでしょうが、そこで相手の自由を封じ込めるような“束縛”をしてしまうと…悲しいことに自ら相手が自分の側からいなくなるように仕向けていることになってしまいます。女性は“嫉妬”や“束縛”が多くなってしまう傾向がありますが、男性の場合、それらに当てはまる感情に行きつく前に“妄想”が付いてくるパターンが多いように思われます。好きな女性とお話したり、手を繋いだり…というような可愛い妄想から、どんどんエスカレートしてしまうと…最終的には妄想がそのどんどん激しくなり、好きになった相手の全てを知りたくなります。想いを寄せる人間を“完全なる私物化思考”が出てしまうのでしょう。相手のことを私物化しているのですから、自分が相手の全てを把握していくことに何の違和感もないのです。だって本人は好きな相手を“自分の物”と思ってしまっているのですから。
たとえ、相手が自分の存在を知っていようが知っていなかろうが、自分のことを嫌っていようが拒絶していようが…関係ないのです。「意中の相手は自分のことを好きなんだ」と“根拠のない自信で思い込んでいる”のですから。こっそりと尾行して、好きになった相手の日常の行動パターンを把握することも、相手の着信音を狂ったように鳴らし続けるのも、あらゆる場面で待ち伏せすることも…本人に罪悪感や悪者意識はありません。自分の物を把握しているだけであって、その対象である意中の相手も自分のことを好きだと信じて疑わないのですから。好きな相手に知られることを相手が嫌がっているとは感じていないのです。はっきりと「迷惑だ」とか「気持ち悪い」とか、「嫌い」等のあからさまな拒絶をされても、恐ろしい程に自分の妄想に良いように受け取ってしまうのです。これって…本当に怖い、というよりも悲しい現象ですよね。他人事と笑っていてはけません。くれぐれも脳内麻薬物質分泌には気を付けてください。自分自身が飲み込まれてしまったり、相手を巻き込んでしまったり、最悪なことに巻き込まれてしまったり…危険なことは数えきれないくらい潜んでいますからね!